吐き場

もがく社畜の日常。

怒られる前に自分のことを怒っている

上司から着信があった。

その日は奥さんを迎えに行ったからタイムリーに対応できず

着信から2時間経過していた。

 

嫌な予感がした。

明日は比較的大切な報告だ。その資料を僕が担当している。

そこまでうまくできた資料ではない。

 

あの上司のことだ。

イラついて電話をかけてきたに違いない。

胃が痛む。心配事があるといつもそうだ。

 

評価が下がるなあ。憂鬱だな。

明日顔合わせるのか。イラつかれながら指導されて

これからやりづらくなるなあ。とますます胃があつい。

 

ただ折り返しが遅れるほど、怒りのボルテージは上がっていくにちがいない

意を決して電話をした。

 

すぐに上司は出た。

『おーどうした?あれ?電話の要件なんだっけ?』

ん?

 

『あれだ。あのさ、昨日の会議で説明してくれた資料あるじゃん?あれ送っといて』

「あー。。。はい。すぐ送っときます!」

 

なんだ。拍子抜けした。全然怒られなかった。

そして翌日会社に行くと、僕が懸念していた資料の出来はまずまずで

何なら褒められた。

 

そこではっとしたことがある。

僕らは自分の妄想で一喜一憂してる。

 

ポジティブな妄想で自分を勇気づけ、喜ばせ、

ネガティブな妄想で自分を怖がらせ、傷つけている。

 

ポジティブはまだいい。天狗になるリスクはあるが、

行動の勇気やエネルギーを奪うことは少ないだろう。

 

ただ問題はネガティブだ。なんて不毛だろう。

相手に怒られる前に自分を怒っている。自分で自分のパワーを奪っている。

 

まずは自分の妄想で自分を傷つけるのはやめよう。

自分の見方はいつも自分なのだから。今日も物語を転がそう。